「恋あなたし・だ・い!」
TAKU/TAKU/馬飼野康二
C/W「いけないのですか?」
岩井小百合/岩井小百合/馬飼野康二
1983年7月13日
岩井小百合
83年デビュー。

『3年7組いわいさゆり』
1983年
1「ドリーム・ドリーム・ドリーム」
2「ボーイフレンド大作戦」
3 「ドレミファソーダ!」
4 「晴れたらRainbow」
5 「ドキドキHeartのバースディ・パーティ」
(おしゃべり1)
6「横浜チック」
7「素敵な恋どろぼう」
8「一枚の写真」
9「いけないのですか?」
10「To You love letter」
(おしゃべりとピアノ)
岩井小百合のファーストアルバム。
シングルはデビューシングル「ドリーム・ドリーム・ドリーム」からセカンドの「ドキドキHeartのバースディ・パーティー」まで収録されている。
A面5曲は作家陣によるアイドルらしいナンバーが並び、B面5曲は彼女の作詞・作曲によるものというからアイドルのデビューアルバムとしてはちょっと異例な作風ともいえる。新人アイドルにお約束の恥かしい(笑)ナレーションも当然のように収録されていて、アイドルファンの嬉し恥かしな世界を楽しむ事も出来る。アップテンポなシングル2曲を収録しただけに、アルバムのテンションも期待できるものではありますが、A面とB面の温度差がちょっとキツいなぁ〜。A面には作家の手による岩井小百合のロリータ的声質と雰囲気を生かした軽めのアイドルポップスが並び、そこにヒットシングル2曲も挟まりなかなかいい感じなのです。
アイドルポップの定番ともいえるような路線の「ボーイフレンド大作戦」、タイトルからブッ飛んでますがそんな所もポップでかわいい印象の小百合ちゃんには違和感なかった「ドレミファソーダ!」はイントロからソーダ水の泡を表現したかわいいもので(曲のラストもこれで終るのがいいセンス!)、♪ドレミファソーダに相談(そーだん!)飲んでる間にあい・えぬ・じー!♪はちょっと病みつきです。コンサートでは♪そーだん♪ってファンのコールが入るのであろうなぁ〜と想像にたやすい。岩井小百合独特の子供っぽい声が強調されていてちょっと幼稚なアイドルソングという感じではあるが、14歳らしい女の子の世界ともいえる。
「晴れたらRainbow」ではこのA面の中では唯一のスローナンバーで彼女の”歌”をきちんと聴く事ができる作品となっている。そういえば、岩井小百合というと一瞬で風速のように消えたアイドルとして語られがちですが小さい頃から数多くののど自慢に出場、優勝しのど自慢荒らしと言われていたそうです。
まぁそんな感じでシングルを筆頭にわりかしまとまってるA面ですが、B面がちょっと厳しい。
B面に針を落とすとまず彼女の<おしゃべり>から始まる。
『3年7組 岩井小百合です。小百合のファーストアルバム、いかがですか?
楽しみにしていたLPが出来上がって、今、とってもうれしい気持ちでいっぱいです。
でも、これから聴いていただくのは、わたしが作った5曲なんです。
ハッピーなさゆり、さびしがりやのさゆり、なんだかあなたに心の中をのぞかれちゃいそうでちょっぴり照れくさいけど、こんなさゆりもいるんです。どうぞ聴いてください』である。「ちょっぴり照れくさいケド」って聴いてるこっちが恥かしいわ〜(笑)
で、エレクトーンが特技という彼女の特技を生かした<自作自演コーナー>が始まります。
純粋に彼女が歌ってればそれで幸せダ!という人には満足できる内容かもしれません。
冒頭の「横浜チック」やシングルカットしても問題ない(レッツヤンでも披露してましたね)「素敵な恋どろぼう」はなかなかの出来ですが、それ以外が個人的には少し辛かった。
「いけないのですか?」は後のシングル「恋あなたしだい!」のB面曲にも採用されてますが、この♪いけ〜ない〜のですかぁ〜〜〜、という彼女の金切り声のようなロリボイスには参りました・・・ネ。
A面が職業作家によって作りこまれたものだっただけにその温度差は明確でB面も最初の1枚目は職業作家できちんとまとめてみるとか、1・2曲彼女が作るとかそのくらいにしておけば良かったのではないかな〜。アルバム全体としては彼女の可愛らしい雰囲気をうまく出していてアイドルのデビュー盤らしい初々しさがありますが、A面・B面のばらつきで評価が少し下がってしまう。
スタッフサイドとしては彼女の特技エレクトーンを前面に出す事によって「歌だけじゃなくって、岩井小百合は作詞・作曲もできちゃうアイドルなんですよ〜」という彼女の商品価値を高める上での自作自演コーナーだったのかもしれませんが。
B面の終わりにも彼女のピアノ演奏とおしゃべりが収録されており、
『いかがでした?さゆりのファーストアルバム”3年7組いわいさゆり”。今、さゆりは中学校3年7組なんですよね。毎日元気に学校に通ってます。だから、そんなお化粧していない、制服のままのさゆりを聴いていただきたいなってこのタイトルにしました。
でも、こうしてあなたにそんなさゆりを聴いていただいていると思うと胸がどきどきしてきます。
これからもたくさん詩や曲を書いていろんなさゆりをお聴かせしたいと思います。最後にアルバム聴いてくれてどうもありがとう。それじゃまた!3年7組 いわい さ・ゆ・り でした』と終わる。台本に書いてある事をそのまま読んでいる感じが、良い(笑)
「胸がどきどきします。」とか今となっては(昔もか?)絶句ものの赤面ゼリフもアイドルだからこそ許されるモノ。
彼女の声は今でいうアニメ声という感じでとても可愛らしく、この<おしゃべり>だけでもこのアルバムにおいて充分華を添えているといえる。
全体的にはロリータアイドルのアルバムという印象ではある。
アルバムの為に収録された楽曲は無難な路線で良くも悪くも普通で特別秀でた作品はないかも。
やはりシングル2曲が際立ってしまうのが岩井小百合はシングル歌手なんだなぁ・・・という認識をさせられてしまう。しかし、この後デビュー1年にしてライブ盤・ベスト盤を発売しLPの方もシングル同様にかなりのハイペースでリリースした岩井小百合。シングルとしての充実感は1年目はかなりのもので、どの曲もスタッフ陣が勝負をかけているのがよく分かりますがその分ちょっとアルバムが寂しく感じるのは致し方ないのでしょうか。翌年のアルバム『FAIRY』でやっと「岩井小百合のオリジナルアルバムもいいじゃん!」と思いましたね〜。
岩井小百合の現代の14歳にはない、妙にませたりしてない純な14歳の女の子を感じるには充分ときめく作品でしょう。
「恋のアメリカン★パトロール」
岩里祐穂/馬場孝幸/鷺巣詩郎
C/W「シネマのような物語」
岩里祐穂/岩里未央/鷺巣詩郎
1985年4月21日
もうこの頃になると「まだレコード出してたの?」って状態でしょ、一般層には。
しかし出してましたわよぉ〜〜小百合ちゃんはっ!
「パラレルガール」後、「そっとさよなら」というやはり哀愁路線のシングルを出しておりますが、やはり結局は迷走の果てに従来のアイドル路線に舞い戻ってきました。この曲は彼女にとっては最後のアイドルらしい曲となってしまいましたが。
そんな世間的には忘れ去られ、アイドルとしてのポジションも危うい中突如居直ったようにバリバリのアイドル路線でリリースされたこの曲はまた名曲なんだよねぇ!
個人的には「パラレルガール」なんかよりもイントロの意図的なぎこちなさとかシンプルなピコピコ感とかにテクノ歌謡を感じてしまいます。
彼女の歌唱もやはり可愛らしいんですが、全盛期よりも声に落ち着きと歌唱力がついたぶんTVでの歌披露での♪F・B・I!、なんて部分とか力強くてかっこよかったです。楽曲自体はなかなかイイ線いってるんですがやはり84年・85年の新人の勢力に今更勝てるわけもなくあえなく撃沈。やはり彼女は哀愁路線よりはこういう曲をリリースし続けた方がアイドルとしての位置は保てた気がしてなりません。
TVでの古着のようなボロい黄色のシャツに黄色のシャンプーハットという衣装はなんだか悲壮感に拍車がかかっていて痛々しくて目も当てられないよぉ…!
B面はマイナー調でとことん攻めてくる曲。
だけどちょっとしつこい感が拒めないんだよね、これ。



「パラレルガール」(フジTV系連続ドラマ「クルクルくりん」主題歌)
とりみき/三木たかし/鷺巣詩郎
C/W「IN THE SUMMER OF'90」
とりみき/三木たかし/鷺巣詩郎
1984年5月15日
デビュー年・83年の好調から一転、84年になり”ショートカットに変身"と共に人気・レコードセールス共に伸び悩む事に。そんな小百合ちゃんの84年第二弾がこの「パラレルガール」である。
本人主演のドラマ『クルクルくりん』の主題歌というタイアップ付きのリリース。
「早春メモリー」の哀愁路線が振るわなかった事に痛手を感じたのか(遅いという気も)今作はアップテンポでポップ、きらびやかなシンセサイザーのアレンジが光る岩井小百合らしいアイドルポップスとなっている。歌詞はドラマの原作漫画のとりみき自身が書いており、
ドラマの内容に沿ったポップで楽しいものに。
言葉遊びのようなフレーズ(♪ポッピン!ショッキン!ドッキン!)等も曲のきらびやかでポップなアレンジをより引き立てている。
基本的に当時隆盛のアイドルテクノ歌謡の部類。
♪ぶりっ子、茶目っ子、悪魔っ子、というフレーズは古さ(時代)を感じるも変身モノというドラマの内容にはあったもので歌詞のユニークさと曲が見事に融合した曲となっている。岩井小百合自身はこの曲を歌う時は銀色の宇宙人を思わすミニのキュロットにブーツという出で立ちで、そんな部分でもこっそりテクノ感を演出していた(笑)しかしながら、そんな再浮上させるべく作られたであろう入魂の一曲も世間的には哀しいかな、見事スルーされる事に。
残されたのはお世辞にも似合わないショートカットが妙に痛々しい岩井小百合、
という結果になってしまった。彼女らしいユニーク且つキッチュな歌詞と楽曲であっただけに再浮上できなかったのは残念でならない。
改めて芸能界、特にこの時代のアイドルの難しさを感じる。
歌唱力も全盛期よりも格段に良くなっており、はっきりとした歌声でしっかり歌い上げているのが伝わる。従来の可愛らしさだけではなく力強さも加わった感じ。
B面は透明感溢れるサウンドが美しいゆったりとした曲。
♪渚はSE,サウンド・エフェクト、という歌詞がやたら残る。
このようなスローな曲を歌っても"子供声"が以前よりも前面に出ず落ち着いた曲も歌いこなせるようになったのは彼女にとっては大きな成長でしょう。






岩井小百合オフィシャルサイト
小百合ちゃん自身が作成されたご自身の公式サイトです。小百合ちゃんの日記なども読む事ができます。
これからもご家庭を大事にされながら活動頑張ってくださいね。
岩井小百合LoveLetter
小百合ちゃんのファンサイト様。
小百合ちゃんのアイドル時代〜現在にまで至る豊富な写真(圧巻!)を中心に小百合ちゃんの情報満載のファンサイト様です。
・小百合ちゃんに関するページ・
魅惑のアルバム


「早春メモリー」
有馬三恵子/鈴木キサブロー/矢野立美
C/W「ときめきの季節」
有馬三恵子/鈴木キサブロー/矢野立美
1984年3月1日
年が明け、出した新曲は…もう完全にこの曲で凋落が決定的になった気が。
イントロからハッハ〜〜というもの悲しげないかにも「これから悲しい曲が始まりますよ」とでもアピールしたげな重苦しいコーラスと哀愁に満ちたメロディーが・・・前年のポップな楽曲の数々でイメージづけられた岩井小百合のイメージは音を立てて崩れ去ったかと。少し大人っぽい、これまで歌わなかったコンセプトの歌を、って事で悲恋モノの哀愁ソングを選択したいスタッフサイドの気持ちもわかりますが、前年掴んだ勢いをもう少し緩やかにでもいいから継続させて欲しかった所。おまけにジャケットではデビュー当初からのトレードマークのポニーテールですが、この時期の小百合ちゃんは自ら事務所に承諾を取らずにショートカットにしてしまい。これがまたファンの私が言うのもアレですが、全然似合っておらず(笑)小百合ちゃんのお顔の印象もなんだか地味に見えてしまってかなり損をしてたと思います。個人的にはアレンジにも繊細さを感じ、春のほがらかな光を感じるB面「ときめきの季節」の方が断然良い。小百合ちゃんの柔らかな声も生かされていてこちらがA面ならもう少し結果は違ったかも・・・しれません。ただやはりアイドル。決定的なトレードマークだったポニーテールを辞め、新たなヘアスタイルが本人に似合っていればそれはそれで新鮮な新しい魅力となったのでしょうが。そういう意味では松田聖子って凄いよねぇ。
あ〜んなに髪型コロコロ変えて本人には似合ってないだろ、って髪型もたまにあるんだけど人気がぶれる事はなかったし。岩井小百合はまだ新しい分野に挑戦するのが早すぎたのでは、という気も。まだ2年目だし、地を固めて岩井小百合らしい路線というのを堅実に掴んでいく時期だったんだと思います。
アイドルとしての勢いがとてもあった子だっただけに凋落もあれよあれよという急激な速さでした。それはやっぱりプロモーションに問題があるのでは?と思ってしまうのよね。行き急ぎすぎた、という言葉が彼女を見ていると思い浮かびます。でも彼女に非はないのであしからず。もっとゆっくりアイドルさせてあげたかった、という方。

「水色のラブレター」
竜真知子/鈴木キサブロー/馬飼野康二
C/W「もう一度LOOK AT ME」
竜真知子/鈴木キサブロー/馬飼野康二
1983年11月6日
83年のラストを締めくくるこの曲はいよいよ年末賞レースへ向けての畳みかけというような更なるポップな1曲。
もうこれで83年の新人賞は岩井小百合がいただき!という感じですねぇ。
にしても一年間にシングル5枚も出してます。
今回改めてジャケットをよく見ると岩井小百合&太平大三バンド、という表記がされていました。恥かしながらこれまで全く気付きませんでした。
このバンド、どのようなバンドなのか調べてみましたがどのようなバンドなのか分かりませんでした。イントロから弾みまくるリズムにのせて小百合ちゃんが軽快に歌ってくれます。やっぱこういうテンポのいい曲が彼女には合うのよねぇ。
ブラスと弾むようなリズム隊との絡みは絶品!
まぁ確かにポップでキャッチーな曲なんですが、どうも私にはやや軽くて薄味に感じてしまう1曲でもあり。耳触りがいい事だけに重点を置いて曲を作るというという感じになるんだろうな、という気も。もうちょっと曲構成にメリハリが欲しい所。この曲、水色の〜っていうくらいなのに衣装は赤で統一されていてそれがなんとも私には奇妙に感じました。秋に行われた武道館コンサートの衣装のお下がりなのか?ちなみに次作の「早春メモリー」のブルーのスパン付きドエrスはコンサートの衣装のお下がりだったようで。この曲では水色の衣装を着てほしかったなぁ!ただ、83年のアイドル岩井小百合のラストを飾るには充分な曲だと思います。B面は岩井小百合には珍しい路線の曲。相変わらずのお子様声ですが、以前よりはこういう歌もうたえる歌唱力が表現力と共についてきたかな、という感じ。個人的には好きな隠れた名曲。彼女には哀愁ドロドロの歌は似合わないけれど、サビで綺麗に盛り上がるこういう曲ならいいなぁ、とも思わせる曲。シングルを出すごとに確実に歌の幅は広がってきているように感じます。♪熱いミルクティーが二つ運ばれた窓際、って歌詞がこの時代感が漂っててとても好きだわぁ。




